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2014-04-12 15:00

電気自動車

下水処理で発生する水素を有効活用、福岡市が創エネ技術実証を開始

水素ステーション
世界初の試み
福岡市は、民間事業者2社と九州大学との共同研究体で進めている下水処理の過程で発生するバイオガスから水素を創出する創エネ技術の実証事業を行っており、これが国土交通省の平成26年度「下水道革新的技術実証事業(通称、B-DASHプロジェクト)」に採用された。

民間事業者である三菱化工機と豊田通商は4月4日、同事業の採用等が国土交通省によって3月28日に発表された旨を公表した。

同事業は下水汚泥の過程で発生するバイオガスから水素を製造する一連の設備を建設し、燃料電池自動車に水素を充填する水素ステーションの技術実証。

下水バイオガス原料による水素創エネ技術の実証は世界初となる。

(画像はプレスリリースより)

燃料の地産地消に
同事業の名称は「水素リーダー都市プロジェクト ~下水バイオガス原料による水素創エネ技術の実証~」。

福岡市中部水処理センターを事業場所とし、平成27年3月31日までの期間で実証が行われる。

また同施設には、環境負荷の低減を目的として、消化ガス前処理工程にて副生するCO2の液化回収設備を採用していることから、カーボンポジティブな水素を供給することができる。

都市部の下水処理場では、消化槽から水素に転換可能な下水汚泥消化ガスが発生し、燃料電池自動車の普及もまた都市部からの開始となる。

都市で発生した消化ガスを原料に水素を製造し、下水処理場に併設した水素ステーションで燃料電池自動車に供給することで、燃料の地産地消が可能となる。


外部リンク

三菱化工機 プレスリリース
http://www.kakoki.co.jp/news/pdf/p140404.pdf

豊田通商 プレスリリース
http://www.toyota-tsusho.com/press/detail/
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