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2014-05-23 15:00

蓄電池

GSユアサ、蓄電池システムをJR東日本の新型車両に納入

新型電車
産業用大容量システム
GSユアサは5月12日、同社の製造・販売する蓄電池システムがJR東日本の開発した新型車両「EV-E301系 愛称:ACCUM(アキュム)」に採用されたと発表した。

同蓄電池システムは、鉄道用途をはじめとする産業用大容量システムなどを目的に開発されたもの。

これまでに数多くの納入実績がある産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM30H-8A」を活用したシステムで、放熱や充放電制御などの面でも今回の新車両への使用に最適といえる。

同蓄電池システムのは大電流充放電性能に優れ、最大許容電流600A、連続通電電流100Aでの安定した充放電性能を実現しながら、内部抵抗を低減することにより長寿命性能を可能にする。

モジュール外装部品に樹皮材料を使用し、小型・軽量化を実現し、絶縁性にも優れ高電圧での使用が可能であるだけでなく、モジュール本体に冷却風を導入し、強制空冷式にも対応することができる。

また、従来の産業用リチウムイオン電池で実績のある蓄電監視装置を標準装備し、全セル電圧およびモジュール温度を常時監視し、電池の情報を充電器やシステムに送信する機能も備えている。

(画像はニュースリリースより)

回生ブレーキによる電力も吸収
同車両は、2014年3月15日からJR東日本東北本線および烏山線の宇都宮~烏山間で営業運転を行っている。

宝積寺~烏山間は非電化区間であるため、蓄電池駆動により走行し、宝積寺駅、烏山駅停車中には、充電設備により蓄電池への充電を行い、電化区間では電力で走行しながら蓄電池への充電を行う。

また、回生ブレーキにより発生する電力を蓄電池に吸収し有効利用することもでき、環境に配慮したシステムである。

同社は、リチウムイオン電池について需要拡大が進んでいるEV・PHVへの車載用電池とともに、産業分野でも順次用途拡大を図り、環境負荷低減に貢献していく考えだ。


外部リンク

GSユアサ ニュースリリース
http://www.gs-yuasa.com/jp/nr_pdf/
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