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2010-03-02 12:00

その他

北九州市にウオータープラザ、官民4社タッグ 東レなど

eco
市+独法+民間の4社タッグで目指す最新の「水」技術
日本は水資源に恵まれた稀有な国。空気と水はあるのが当たり前・・・しかし世界的にはそうではない。
主にアジア地域で「安全な水が利用できない」状態にある人々は70%超であるという(国交省H19年度)。

水資源の偏在は日本においても「夏場の渇水」などの問題を引起し、また排水処理される水の再利用、環境負荷の最小化などの問題を抱えている。

こうした状況を踏まえ、北九州市、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、㈱日立プラントテクノロジー、東レ㈱は北九州市に「ウオータープラザ」を開設、先進技術の開発及び運営管理ノウハウ蓄積、技術普及と情報発信を推進していくことで合意、覚書を締結した。

分散点在している水処理技術を統合、官民一体となって推進していこうという試みだ。



実証研究の概要
4社連携による概要は以下のようになっている。
1、省エネ・環境に配慮した水循環システムの構築、
1、国際社会への普及促進を念頭にした海水淡水化+下水再利用から成る低コスト低エネルギーな造水システムのデモプラント建設。
1、複数の実証実験を同時に行える試験用プラットフォームの建設。
これらを総合的に行える「ウオータープラザ」を建設し、4社連携で技術開発等に挑んでいく。

実証試験は北九州市日明浄化センターで行われ、H26年3月31日までが想定されている。
また実際の推進に当っては、学識者等を加えた組織で実証研究を実施していく模様だ。

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更にデモプラントにおいて処理・生み出された水は、工業用水としての利用が予定されている他、海外からの研修生等受け入れなどにより技術普及に努め、更には施設の見学を通じた情報公開も想定されている。

水資源をめぐって各国の動きが活発になる中の4社による連携、生活に欠かせない資源であるだけに目が離せない。

                  (編集部 環境草紙)



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