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2010-03-06 12:00
その他
白亜紀末の生物大量絶滅、「チチュルブ」に裏づけ 東北大学他

12カ国41名の学者チームが調査
白亜紀末に何らかの原因によって、恐竜を始めとする大量の生物が絶滅したことは広く知られている。この「原因」をめぐっては「火山噴火説」「複数の隕石が衝突説」など諸説あり、1980年にはノーベル物理学者ルイス・アルバレズ氏により「直径10Kmの地球外天体による衝突説」が提起され、議論噴出していた。
氏の仮説は1991年にユカタン半島で発見された直径180kmの白亜紀末のクレーター(チチュルブクレーター)によって裏付けられたと思われたが、議論に終止符を打つには至らなかったようだ。
この問題に関してドイツ・エアランゲン大学のピーター・シュルツ氏をリーダーとした12カ国からの専門家チームが集結、世界中の地質学的痕跡などを検討し、生物の大量絶滅はチチュルブ衝突によって説明付けられると結論した。
チチュルブ説の根拠
チームが結論の根拠とした点は、以下の通りだ。1、世界350カ所に点在する白亜紀末の地層からは、同衝突を起源とする物質が含まれ、これを中心に地層変化等が見られること。
2、同衝突と生物大量絶滅のタイミングが一致すること(今回、世界中の地層でこれが確認できたとされた)。
3、同衝突によって引き起こされた大気変化がプランクトンの絶滅、生物大量絶滅に十分つながり得ることが、数値的裏づけによって確認された。

今回の発表が、長らく続いてきた議論に終止符を打つものとなるのだろうか。
(編集部 環境草紙)
外部リンク
東北大学
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/
プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/20100305_01.pdf
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