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2010-03-12 12:00

その他

ミドリムシは世界を救う、バイオ燃料量産へ 新日石他

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食糧、宇宙食、美容面では注目を浴びていた
ミドリムシ・・・「ムシ」とは言っても、実態は微生物。
性質は動物と植物の両方を併せ持つという。
検索をかけると「単細胞真核藻類」と出てくる、学名ユーグレナ。

このユーグレナの持つ可能性に着目し、東京大学の支援を得て立ち上げた株式会社ユーグレナでは石垣島の施設でユーグレナを培養、乾燥粉砕の上、クッキーやサプリメントを製造している。



ユーグレナはその特性から宇宙食や飢餓撲滅、成分から美容などへの利用が期待されていたが今回、新日本石油と日立プラントテクノロジーは株式会社ユーグレナへ資本参加を発表、土地制約を受けずに生産可能な「国産バイオ燃料」量産体制を5年以内に構築し、まず航空機燃料として供給すると公表した。

ユーグレナの持つ力
たかが微生物と侮るなかれ。このユーグレナはその小さな身体にものすごい力を秘めているのだ。

ユーグレナは二酸化炭素を吸収して身体に栄養素を作り、酸素を吐き出す性質を持っている・・・世界が今必要とする力を持っているのだ。その成長スピードは速く、1日で2倍程度になることもあるという。

この微生物は人間にとっては過酷な環境下でも生きることが可能で、光と僅かな栄養分のみで生き永らえる。
高濃度なCo2下でも生息でき、こうした特性から工場などでの実用化へ向けた研究が進んでいたようだ。

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栄養価の方はと言えば、カロリー以外の人間が必要とする栄養素を全て持っているという。ビタミン群、脂肪酸、全ての必須アミノ酸などを、バランス良く含んでいるのだ。
飢餓解消への切り札という期待がかけられるのも納得だ。

今回の3社で取り組むバイオ燃料への転換はこうしたユーグレナの持つ特性を生かし、環境面への貢献も小さくないことが期待される。ユーグレナは世界を救う救世主となるのだろうか。

                 (編集部 環境草紙)


外部リンク

株式会社ユーグレナ
http://www.euglena.jp/
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