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2010-04-10 11:00
その他
海水淡水化を目的とした研究施設、太陽光利用 IBM他

サウジアラビアにて実施する
米IBM及びサウジアラビアの国立研究開発機関KACSTは、共同で海水淡水化施設の設立を目的とした研究を実施する旨発表した。同施設には太陽光発電による動力が使用される見込みだ。世界の90%超を占める水、海水。この海水を安全な淡水に変える大きな取組みがスタートする。IBMとKACSTはサウジアラビアのカフジ市に海水淡水化施設を建設、1日3万立方メートル、10万人分の水を供給する。
施設動力には集光型太陽光発電を利用、海水の脱塩システムには水処理ナノ薄膜を使用し、汚染物質の除去も行う。
エネルギー、水処理共に高効率
水処理の方法としては「熱技術」「逆浸透膜法」の2種類があるという。両者共にコストはほぼ同程度で、今回の淡水化事業では太陽光発電によるエネルギーとの組み合わせにより、コストの大幅な低減を目標とする。「逆浸透膜法」にも様々な問題、具体的には「有機物の付着」
「塩分による膜の劣化」等がある模様だが、今回両者の研究によりポリマー特性をナノスケールで改良して処理能力を向上させていく点に重点が置かれている。

KACSTのバイスプレジデントであるトゥルキ・アル・サウド博士はこうコメントしている。
「水」は同国及び、イノベーション計画の最優先事項でであると。
(編集部 環境草紙)
外部リンク
日本IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/
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