2012-07-14 15:00
蓄電池
丸紅情報システムズ、「固体」リチウムイオン蓄電池の販売開始へ

「液体」よりも「固体」
丸紅情報システムズ株式会社は、米シンベット社と国内販売代理店契約を締結し、2012年7月12日から、全固体リチウムイオン蓄電池『エネーチップ』の販売を開始した。『エネーチップ(EnerChip)』は、固体の電解質を用いた構造で、従来からの液体リチウムイオン蓄電池と比べ、熱に強く、高温の環境下でも破裂することはないというメリットがある。また、温度変化による影響を受けにくいため、液体の漏れなどの心配もなく環境に配慮した構造となっている。
製造段階でのコスト削減図る
また、電子基板へ表面実装することが可能なICチップ形状で、他の部品と同じ工程で取り付けができる上、蓄電池を取り付けるためのソケットなどの部品が不要となるため、電子基板の生産にかかるコストを下げることができると期待されている。製品価格は、1,000個一括発注した場合で、単価が144円(税抜)からとなっている。
今後、同社では、米国での採用実績のある携帯用GPS端末・光ネットワークサーバー用のバックアップや、各種センサ、ドアセンサ用の環境発電ソリューションなどのアプリケーション向けを中心に販売を行う予定となっており、初年度が1億円、3年後は3億円の売上をめざすとのこと。
外部リンク
丸紅情報システムズ株式会社 プレスリリース
http://www.marubeni-sys.com/news/2012/0712.html
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