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2010-02-22 12:00

その他

ポリエチレンリサイクル技術ライセンス供与開始、古河電工

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Co2+産業廃棄物削減に大きく貢献!
古河電気工業㈱は、これまで再生が困難だった架橋ポリエチレンのリサイクル技術を開発、ライセンス供与を開始する。

電線やケーブルの被膜材や給配水管などに使用されている架橋ポリエチレンは耐熱性に優れた素材で、それ故に熱を加えて再加工する等リサイクルが難しく、これまでは燃焼してそのエネルギーを回収するか(サーマル・リサイクル)産業廃棄物として埋め立て処分するしか道はなかった。

同社では2000年に架橋ポリエチレンのリサイクル技術を開発、量産化のメドがついたことからライセンス供与、技術支援に乗り出す構えだ。



ポリエチレンを剪断、加熱する
その技術は頑強な素材を剪断、加熱することによりベレット状の再生素材に戻すもので、従来のサーマル・リサイクルとの比較で70%以上のCo2削減が可能になるという。

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ただしバージン素材より引っ張り強度や伸びなど一部性能が低下することから、用途によっては同素材との混合などが必要となるとのことだ。

リサイクルに大きく一歩踏み出した架橋ポリエチレンだが、効果はそれだけに留まるものではないだろう。
産業廃棄物の減少、埋め立て減による環境へのポジティブな効果、再利用が可能となったことによる資源の有効活用など、目に見えないところでの効果も期待できそうだ。

                 (編集部 環境草紙)

古河電気工業株式会社
プレスリリース

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