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2010-03-14 13:00

その他

理系学生の学力UPに「eラーニングシステム」活用--千歳科技大

会社設立
eラーニングと個別指導実践の科技大
北海道の千歳科学技術大学は、学生の数学や物理などの基礎学力のばらつきを問題視し、02年から学生の学力定着を狙った教育手法の開発を進めてきており、その手法の一つが、パソコンを使った通信教育であるeラーニングと個別指導だ。

この方法は、学生自らがコンテンツ開発を行う手法を取り入れ、教科内容を学生が再学習する点で注目されてもおり、これまで同大が開発した教育コンテンツは2万点を超えるという。

一方同大は、この3月5日までの3日間東京ビックサイトで開催された第3回国際太陽電池展「PV EXPO 2010」にて、太陽電池やナノテクの産学官連携による取組などとともに、eラーニングシステムの研究成果や大学発ベンチャーの紹介などのPRも行った。

eラーニングシステムの配信、開発などをベンチャーで
この中のベンチャー「シーイー・フォックス」は、同大学が開発してきたeラーニングシステムの配信や、基礎学力向上用の理数系教育コンテンツ開発、通信教育システム開発などの事業を展開するため、09年4月に設立した会社である。

シーイー社の杉山社長は、もとは日立製作所から客員教授として出向し、学生たちと一緒にeラーニングシステムの開発から携わってきており、「日本の教育レベルは理数系・工学系が特に世界から立ち遅れている。科学技術立国を支える人材をもっと育てる必要がある」という危機感から起業に踏み切ったといい、5年以内に国内外250大学と契約し売上高30億円を目指すとのこと。

大学生の”力”を高める事業などを展開
そして、情報通信技術(ICT)を利用した教育内容の効率化、産学連携による学生の「社会人力」育成など、これまでにない新しい発想で大学教育をコンサルティングする事業展開により、日本の大学生の世界における競争力を高めたいという。

シーイー社はさらに、同大、日立と連携し、アニメーションや動画、音声認識、合成技術などの最新デジタル技術を活用してバイオ、医療、エネルギー、環境、教育分野に関するコンテンツ開発も進める計画だ。

外部リンク

千歳科学技術大学
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