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2010-12-09 10:00

その他

自然の恵みを効率よく~三洋電機、「HIT太陽電池 Nシリーズ」を欧州へ

三洋電機
三洋電機株式会社は、『HIT太陽電池 Nシリーズ』を、2011年2月から欧州で発売することを発表した。

今回量産を開始するモデルは、高変換効率太陽電池『HIT太陽電池 Nシリーズ』をさらに高効率化したモデルで、太陽電池セルの変換効率は世界No.1のモデルとなる。

これまで、同社では、セル変換効率21.1%の商品が最高の変換効率品であったが、その商品からHIT接合部等の最適化により0.5%の高効率化を実現したことに加えて、新タブデザイン、ARコートガラスを採用することにより、モジュール変換効率で19.0%を達成したとのこと。

また、高効率化の達成により、住宅の屋根など限られた設置面積でもより多くの発電量を得られ、欧州各国に導入されている電力買い取り制度である「Feed-in Tariff制度(FIT)」に対してのメリットを得ることができるという。

さらに、HIT太陽電池には、変換効率が高いという特長だけでなく、温度特性に優れているという特長もあり、一般的な結晶系シリコン太陽電池と比べ高温時の出力の低下が少なく、設置面積あたりの年間予測発電量が約44%向上するといわれている。

その他にも、表裏対称構造である特長から、両面発電が可能であり、両面発電型太陽電池モジュール『HITダブル』も商品展開しているとのこと。

「HIT(Heterojunction with Intrinsic Thin-layer)Heterojunction」とは、アモルファス(非晶質)と結晶との接合を表しており、Intrinsic とは真性 = i 型半導体、Thin-layer は薄膜の意味。

自然エネルギーを利用した発電技術に関しては、風力や太陽光が一般的なものとなりつつあるが、台風や稲妻、竜巻などもそのエネルギーが利用できれば、かなりの部分がまかなえるのではないだろうか。ただ、自然現象の場合、「待ち」の発電体制となるわけで、持続性や安定性の観点では、前者が勝っている。蓄えられた電力を半永久的にキープできる技術の発展が望まれるところだ。

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三洋電機株式会社
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