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2010-04-07 21:30

その他

納豆菌パワーが水環境を蘇生、エコバイオブロック コヨウ・ビッグバイオ

納豆菌
自然に存在する微生物の力
納豆菌を注入したバイオブロックを、丸紅が世界へ売り出す。環境負荷の全くない微生物パワーで水質蘇生ができるバイオブロックを開発したのは、コヨウ株式会社(福岡県)と株式会社ビッグバイオ(熊本県)だ。

両社によってバイオブロックが誕生したのが2000年、地元に留まらずインド、マレーシアなどでも実証されている納豆菌パワー。自然を蘇らせることが出来る力は、自然にもともとあるものではないか・・・こうした理念によって産み出されたブロックが、世界に飛び出そうとしている。
どんな力?
浄化プロセスは、ブロック素材に閉じ込められた納豆菌が水に触れることにより多孔質の中で繁殖し、外に飛び出して互いにくっつきながら有機物を吸着、分解して水を浄化するというもの。アンモニアも分解するので臭いも除去、ブロック内には納豆菌の餌も封入し、長期使用が可能だという。

納豆菌は10℃以下では休眠、110℃位までは生存でき、浄化が有効な温度帯は10-65℃程度、アルカリ・酸性は問わない。水中の酸素でも生存可能で、大腸菌・腐敗菌を分解する。
施工例
同社HPには、実際の施工例についての報告がある。柳川市の水路において施行した事例では2週間で悪臭が除去され、下流においては魚の姿が確認されたという。

外国で実証された事例でも同様の結果が得られており、特筆すべき点として「電気エネルギーを必要としない」ことが挙げられている。

このバイオブロックは海中でも利用可能ということで、「水の問題」に世界が動き始めた今、日本生れの納豆菌パワーにかけられる期待は大きい。

                  (編集部 環境草紙)


外部リンク

コヨウ株式会社
http://koyoh.jp/

株式会社ビッグバイオ
http://www.big-bio.com/business/purification.html
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